ネット依存症には2種類あった!?エンジニアが陥りやすい脳の退化を招くネット依存症の恐怖

アルコール依存症、ギャンブル依存症、ニコチン依存症…。
それと並ぶのがネット依存症。
近年では、スマートフォンの急激な普及により、どこでもネットへアクセス出来る環境になっている。
厚生労働省の調べによると、ネット依存症にかかっている人達は、全国で421万人もいることが分かっている。しかも、そのうち52万人は中高生だという。スマホがここまで普及していなければ、中高生のネット依存症患者たちはもっと少なかったであろう…。
深刻なのは、ネット依存症がもたらす障害。
睡眠障害・眼睛疲労・精神障害・腱鞘炎など、生活や仕事に支障をきたす症状が多々あります。
依存症とは字のごとく、何かに依存してしてやまない状態のことを指すのだが、ネット依存症の場合、下記のようなことが症状としてあげられる。
・気がつくと思っていたより長い時間ネットをしていたことがある。
・やるべきことがあっても、ネットのチェックを最優先にしてしまう。
・誰かと過ごすよりも、ネットをしている方が楽しい。
・ネット中に邪魔をされるとイライラしてしまう。
・普段の生活をしていて、ネットのことばかり考えてりしまう。
これを読んでみて、実際に筆者も1番上のみ当てはまる…。
ただ、全部当てはまるという人がいるのであれば、もはやネット中心の生活スタイルになっており、正真正銘ネット依存症と言えるであろう。

ネット依存症ってどんな人がなりやすいの?

ネット依存症になりやすい人の特徴として、
リアルな世界でのコミュニケーションが苦手で、人付き合いが苦手な人。
ストレスの発散方法が分からず、内に溜め込んでしまいがちな人などがあげられます。
現実の世界で、自分の思う通りにいかず、溜まったストレスやはけ口・逃げ場がネットということになります。SNSなどのコメントは、前向きなものが多く、リアルな世界より居心地が良いと感じてしまいます。
そのため、現実世界で上手に自分を表現出来ずに、ネットの世界に浸ってしまうようです。
しかし、そんなエンジニアですが、このようなネット依存症にはなりにくいという理由があります。

エンジニアにとって、ネットは仕事ツール!?

日々、パソコンに向かっているエンジニアは、ネット=仕事のツールと自覚している人の方が多いため、ネットに依存する人が少ないと言われています。
ネットをするとしても、情報収集のためであったりプログラミングを書くツールとして使っているので、ネット上でコミュニケーションを計ることに重点を置いていません。
例え、SNSなどを利用し、他人とコミュニケーションを計る機会があったとしても、技術的なことを話題にした場合、テクニカルな内容になるため、感情や人間性などと比較すると、評価されにくいです。
また、プログラミングなどは人によって使う言語が異なりますし、組み立て方も異なります。そのため、他人とは共感しにくいようです。
仕事ツールとしてリアルな生活とは切り分けが出来ているため、依存する人が少ないのでしょう。

エンジニア特有のネット依存症が存在する!

一方で、エンジニアが陥りやすいネット依存症というものが存在します。
今まで述べたような症状とちょっと異なります。
エンジニアの場合、言語を学ぶにしても、新しい情報を入手するにしても、何事もネットで調べることが癖づいており、何か分からないことがあると、すぐにネットで検索します。
そのため、ネットが全てを解決してくれると思っている節があります。
この場合、何がコワイのかと言うと、自分で考える力が衰えていくということ。
疑問に思ったことに回答はネット上ですぐ見つかります。そのため、自分で情報を集め、分析して答えを導き出すという過程は通過しません。
つまり、脳が退化していることになります。
脳の退化は、インターネットの普及により、深刻化しています。
聞いたことが覚えられない。
相手が何を言いたいのか、要点が掴めない。
物忘れ。
あれ?何やろうと思ってたんだっけ?
なんてことが多い人は要注意です!このような症状は健忘症と言い、お年寄りだけではなく、20〜30代で深刻化している人が増えてきています。
あまりにも酷い場合は、仕事にならず会社を辞めざるを得ないのだとか…。
使わない体の一部は退化します。大人になると運動をする機会が減り、久々に体を動かしてみると、思ったように動かなかった、走れなかったなんてことありませんか?脳にも同じことが言えます。
例えば漢字。
読めるけど、書けないなんてもの多くありませんか?
分からない事柄をネットで調べるのは、手っ取り早く、とても便利です。
しかし、このような事柄もあるので、ネットでなくても調べられるものに関しては、出来る限り避けてみてはいかかでしょうか。
人に聞くことで、適度なコミュニケーションが図れますし、書物で調べることで、知りたかった内容以上の情報を入手出来るかも知れません。
インターネット普及化により、様々な事柄が便利になっています。
その反面、ネット依存症・健忘症の人が増えているというのは、皮肉な話しですね…。まさに現代病と言えるでしょう。

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