仕事満足度は年収に比例しない!?【満足度調査】あなたはエンジニアという職種に満足していますか?

サラリーマン

仕事。
普通のサラリーマンであれば、平日の3分の1は仕事をしてます。
エンジニアに至っては、残業が付きもののため、1日の半分以上の時間を会社で過ごすなんて人も多いのではないでしょうか?実際、自分の職業について満足している人達はこの世の中の何%ぐらいだと思いますか?
全国の30代の男女300人に、「仕事に不満はありますか」というアンケートを行ったところ、51%の人が不満があると解答しました。
これを多いとみるか、少ないと見るか…。
では、エンジニアの皆さんの仕事に対する満足度はどのぐらいなのでしょうか?

エンジニアになって良かったと感じている人は半数を下回る

残業するエンジニア

エンジニアの対する満足度アンケートによると、
「とても満足」「まぁ満足」という人達が46.6%に上ることが分かりました。
仕事全般に対する満足度とほぼほぼ変わらない数字とは言え、半数は切っている理由はどんなところにあるのでしょうか。
まず、基準となる満足度の判断材料としては、残業・給料・やりがいの3点。
つまり、仕事に対する満足度のアンケート調査でありながらも、判断材料の中には会社の方針や仕事内容を含むものが多いため、会社への満足度ともイコールするとも言えます。
中でも「やりがいのある仕事」より「プライベートと仕事の両立」に主軸を置きたいと長っている人が55%と多く、残業に対する不満が大きいことが明らかになりました。
エンジニアという職業自体には満足していたとしても、家族との時間が取れないことに不満を感じたり、自分の趣味など、仕事以外のプライベートの時間が取れないことにストレスを感じてしまうようです。
仕事よりプライベートの時間を奪われてしまうことが不満に通ずる、これは欧米人に近い考え方です。
特にエンジニアという職種は仕事柄、頭のオンオフをより必要とするので、こういった点により強く不満を感じてしまうのかもしれません。
会社の肝であるシステムを任されているだけに、尊敬や重宝される存在ではあっても体を動かす仕事ではないだけに、何かと長時間労働を強制しているとそのうち不満が爆発してしまうかも…

スキルが高い人ほど満足度が高い!?

当たり前といえば当たり前かもしれませんが、スキルレベルの高い人たちが、やりがいの感じる仕事や高収入に恵まれています。
例えば、優秀な野球選手がいたとします。試合ではスタメンで起用されますし、試合を通じて自分の長所と短所を見つけ、強化することでより成長することが出来ます。
ベンチの選手は成長しないという事ではなく、より多くのバッターボックスに入ることで、その場でしか体験することが出来ない経験値を得る事が出来るのです。それが次へのバネにもなり、練習に打ち込みます。
つまり短所を見つけ解消することが出来るので、より満足のいく結果・試合をする事が出来るようになるのです。
これはエンジニアも一緒で、より情報を集め、行動に移し、経験を積んだ人は、やはり成長スピードが速いのです。
実際、それなりのプロジェクトを任されるエンジニア達の満足度が高いことから、満足度は経験値とスキルレベルがイコールであるということが分かります。
エンジニアという仕事に不満を持っている場合、自分のどのスキルを伸ばしたら解決するか、一度考えてみて下さい。
そして、今の職場では自分が求めているスキルや勤務条件は得られないかもしれないと感じたなら、他の会社の待遇はどうなのか、調べてみるのも良いかもしれません。

満足度100%の会社が存在した!

イノーバというITの企画・制作会社があります。
なんと、この会社、働くエンジニア達全員が仕事に満足しているという結果に!
驚きなのは、この会社、
上場会社ではない、福利厚生も他社に比べるとまだまだ劣る部分がある、エンジニアには大事なフレックス制度なども十分とは言えないのです。
ではなぜ100%なのか?
実際に働いている人達に聞くところによると、開発メンバーが皆優秀であるという理由で満場一致しているのです。
現在、在籍しているチームメンバーは、
技術・コミュニケーション力・チームワークとバランスが整っており、ソフトウェアの開発スピードを上げるに至って、この結果はメリットに大きく関わっているようです。
さらに、ビジネス側と開発側が共通言語を話せる事、共通の価値観を持ち合わせている事が重要のようです。

高収入=満足度レベルが高い訳ではなかった!

なんと、収入が満足度の全てではないという結果が出ました。
エンジニアの勤務地による、満足度調査によるとベスト5は以下通り。
1位 三重県 62%
2位 鳥取県 60%
3位 香川県 57%
4位 青森県 54%
5位 奈良県 52%
※ちなみに、最下位の47位は22%で山梨県
このように、高収入ではベスト5に入る東京は39%で25位、神奈川県は40%で24位と中腹で停滞していることが分かりました。
1番年収の良い県と、1番年収の低い県では200万ほどの開きがあります。
しかし、年収が高かろうと、都会など生活水準が高い県では、満足度に比例しないという結果に。
年収が良く利便性に特化した都会で高年収をもらいながらも、狭い賃貸で暮らしていくのか。年収は低く利便性には劣るが、自然に囲まれた大地の中で仕事をすることを選択するのか…。
自分にあったスタイルを選択することで、満足度は上がることでしょう。

日米エンジニアの満足度の違い

欧米のエンジニア

比較したところ、日米のエンジニアには満足度に開きがありました。米国に比べ日本では、エンジニアの満足度が低いのです。
「自分のキャリアに満足していますか?」という問いに、米国では「満足」と回答する人が89%に対し、日本は86%と僅かながらですが劣る結果に。
他にも、
「会社はエンジニアを尊重している?」という問いに、米国は「はい、尊重しています」と答えた人が80%に対し、日本は56%。
年収一つとっても日本と米国では300万ほど差がありますし、日本はまだまだエンジニアに対する理解が低いようです。
極め付けは、「自分の子供もエンジニアになってもらいたいですか?」という問いです。米国の76%がなってほしいと願っていることに対して、日本は50%。
自分が苦労していることを子にまでさせたくないということかもしれませんが、なって欲しいと思う面では、一生の仕事に出来るという点があるようです。
総合すると、エンジニアとして満足度を上げていくためには、自分自身のスキルを磨き、成果に見合った評価・報酬を受けとるということ。
そうなれば、満足度の高いエンジニアライフを送ることが出来、自分の子にもエンジニアになってほしいと心から思えるようになるのかも知れません。

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