■転職の成否の鍵を握る担当者の技量
エージェントを利用して転職を目指す際に、
成否の大きな鍵を握るのは担当者の技量です。
彼らがこちらの適性やスキルを把握し、それにマッチする案件を持ってきてくれないことには満足のいく転職を果たすことは困難です。
さらに、こちらに足らない部分があれば、
的確なアドバイスがもらえるかどうかによっても明暗が分かれる場合もあります。
したがって、担当者に問題があると思えばすぐにチェンジしてもらうのが賢明です。
しかしそのためには、
こちら側も優秀な担当者とはどのようなものかをしっかりと把握しておかなければなりません。
ただ印象だけでチェンジを申し込んでいたのでは、
エージェント側から単なるわがままな奴という烙印を押されてしまうからです。
■キャリアの差が土俵際での明暗を分ける
一般的に優秀な担当の条件として挙げられるのは、
独自の情報を多く持っている、転職希望を先の業界に詳しくて人脈も持っている、すべてにおいて対応がスピーディーなどです。
しかし初めてエージェントを利用する際にはそれらのポイントの見極めもしづらいかもしれません。
そういう時はまずベテランの担当を指名しましょう。
できれば30代半ば以上の10年選手がいいでしょう。それも既婚であるのが理想的です。
なぜならそういった人たちは多くの経験値を積んでいるからです。
確かに若手でも優秀な担当者は存在します。
しかしそれでも交渉における微妙なタイミングや駆け引き、
人脈を利用した戦略、きめ細かな面接対策といったものは、
それなりの経験を積んでいかないと培えるものではありません。
そしてそうした差が土俵際での明暗を分けることになるのです。
■優秀な担当者の第一条件は豊かな人生経験値
若手では求人案件の情報提供はできてもキャリアデザイン全体についてのアドバイスはできません。
たとえば妻子を抱えて転職先を探している場合でも、
社会や家庭で数多くの経験を積んでいるベテランの担当者は、
これからの人生についても実感に基づいたアドバイスを行うことが可能です。
20代半ばの担当者であれば、マニュアルに沿った形式上のアドバイスしかすることができないでしょう。
転職活動の最中というのは何かと心細いもので、
これからのキャリアを見通して会社選びを考えてくれる担当者は非常に心強いものです。
したがって、最良の会社を選ぶためには、
老練なベテラン担当者は必須だといっても過言ではないでしょう。
