「怪盗ロワイヤル」から「パズドラ」へ。激しく移り変わるモバイルゲーム市場。ガラケーからスマホへの急激なシフトの訳とは?

■ガラケー時代のゲーム制作について
まだ携帯電話がユーザーのほとんどを占めていたころ、
ソーシャルネットワークサービスとして現在のDeNAが運営する「モバゲー」や「GREE」が若者を中心に流行していました。
それらではユーザー間のやり取りが人気であったほかに、
そのサービス内でのゲームも人気の一つでした。
モバゲーのゲーム「怪盗ロワイヤル」の大ヒットがあり、
ほかのゲーム開発グループも第2の「怪盗ロワイヤル」になろうと積極的に開発をします。
しかし、この時にゲームをリリースしようとした場合、
プラットフォームであるDeNAやGREEに手数料を支払わなければゲームをリリースできず、
この手数料が開発側にとっては痛手となっていました。
■iPhone、スマートフォンの登場、ゲームの増加
そのような中、海外で話題になっていた「iPhone」が日本にも登場。
徐々にスマートフォンユーザーが増えていくことになります。
しかし、登場当初はまだまだガラケーを持っている人が強く、
ゲームで政策もDeNAやGREEに手数料を払ってガラケー向けゲームをリリースすることが多くありました。
そんな中、スマートフォンゲームに「パズドラ」が現れます。
「パズドラ」は大ヒットをし、スマートフォンゲームの市場が広がっていくことになります。
これをきっかけに、スマートフォンゲーム市場を狙い、
急激にスマートフォン向けのゲームが大量にリリースし始め、
現在では多くの人がスマートフォンを持ち、
スマートフォン向けのゲームをしている光景が当たり前になるようになりました。
■スマートフォンゲーム、制作側の利点
ではなぜスマートフォン向けのゲームが急激に増加するようになったのでしょうか。
その原因は手数料です。
ガラケー時代にはDeNAやGREEがプラットフォームであり、そこに手数料を支払うことが痛手でした。
しかしスマートフォンのゲームのプラットフォームはAppleやGoogleがスマートフォンになります。
スマートフォン向けのゲームをリリースする際にサーバーなどを自前で用意することで、
ゲーム開発の際に手数料がかからなくなったのです。
このような理由でガラケー向けのゲームを作るよりも、
スマートフォン向けのゲームを作るほうがゲーム制作側にとっては条件が良くなり、
スマートフォン向けのゲームが急激に増えたのです。

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