趣味?勿論プログラミングだよ!
…エンジニアに趣味を聞くと、こう返って来かねない。
勉強家なエンジニアたちが、休日や残業時間などで自己スキルを黙々と上げていることは、分かっている。
だからこそ、それ以外に、普段は何を楽しみに・何を趣味としているのだろうという点が気になったので、どんな本を買っているのかというところから調べてみた。
エンジニア500人に「実務に関係なく、趣味で読む技術誌は?」というアンケートに対し、ほぼ半数が趣味で情報誌は読んでいないという回答だった。
やはり…趣味ではなく仕事の一環で読んでいる人が多いんだな〜と思うと、あまりにも勉強家過ぎて、頭が上がりません…
さて、趣味で読んでいる情報誌を上げてくれた人の回答はと言うと、回答票の3分の1が「ラジオライフ」だった!
■ベスト3結果はこちら
⒈ラジオライフ
⒉週間アスキー
⒊LOGiN(ログイン)
■アラフィフ以降の年齢層に人気のラジオライフ
やはり、読者層は30代後半以降。
子供の頃に、アマチュア無線が流行っていた時代に生きた人達。
確かに、筆者が小学生ぐらいの頃に、親父がモースルを弄っている姿を何度も見かけたな〜
読者の感想はというと、
・裏技が知れる
・無線が好きだから
・昔からの習慣で購入している
という回答が寄せられている。
コンテンツも様々あり、編集者8人が1人30ページほどを担当しているという。
読者投稿が多い為、リアルで最新の情報を仕入れることができる。
「世界の中心で受信機と叫ぶ」
なんていう、パロっているタイトルもクスリと笑えて、読んでて楽しい。
なんといっても、この本をキッカケにエンジニアになったなんて人もいるぐらい…エンジニアからしたらメジャーな本である。
アマチュア無線は使うまでに、使いこなすまでに、長ーーいプロセスが必要となる。
そのために、勉強し、必要な免許を取り、計画を立て申請する…なんてところは、エンジニアの仕事の組み立て方と一緒である。
先に進むためにコツコツと壁を砕いて、完成まで進むスタイルは両者に持ち得るものであろう。
■週間アスキーはエンジニアじゃなくても楽しめる雑誌
週間アスキーを選んだ人の意見は下記の通り
・最新情報を1冊で知ることができる
・情報の幅が広い
・リーズナブルで買いやすい
本の内容はというと、ITの最新情報が8割ほど。
他は、グルメ情報・サブカル情報など、IT以外の最新情報が詰まっている。
そのためか、新しいもの好きの20代という若者が読者層を占めている。画像が多く、IT以外の記事もあるので、とっつきやすい。
本ではなく、ネットでも読めるので、場所を問わず講読できるのがいいのよね〜!
なーんて思っていたら、2015年の5月26日発売号を最後に、紙版は終了し、6月から完全にデジタル配信に移行するようである。
新卒エンジニアに読んでほしいITサイトとしても、紹介されており、初心者やパソコンを知るキッカケになるはずだ。
実際に、筆者も読んでみたことはあるが、勉強になるというよりは、好奇心が刺激されるような、面白い記事内容になっている。
どれだけ新しいものを知っているかが重要であろうエンジニアにとって、週間アスキーさえ押さえておけば、情報社会の最先端にいることが出来るでしょう。
なお、創業者の1人、西和彦さんはエンジニアとしても活躍しているお方である。
早稲田理工在学中に、図書館で読んだElectronics誌をキッカケに、マイクロソフトに連絡をし、ビルゲイツと面会までこじ付けたという強者。
その後、業務提携という形でマイクロソフトと共に、企画・開発を行うことになる。
そもそも、電気会社の各商品記事を書いているときに、商品に不満を感じ、自分でパソコンを作りたくなったという。
でも、結局趣味雑誌で買っているとはいえ、仕事に絡んだ本なのね…
趣味=仕事だわ…
■LOGiN(ログイン)
主にパソコン用ゲーム情報誌のため、読んでいる理由は単純明解。
・ゲームが好き
・小さいころから愛読しているから
発売したばかりの頃は、パソコンの情報誌であり、技術的な内容などをマニア向けに掲載していた。
徐々にゲームを軸とした内容にシフトチェンジすることで、若者からの指示も高まったと言えるであろう。
当初は習慣アスキーの別冊として発刊されたものである。
KADOKAWA様強し……
中でも印象的な名物企画が「プログラムオリンピック」
10号(1984年)から登場し、内容はというと、ソフトハウスへのインタビューをしつつ、提供されたオリジナルのショートプログラムを公開するというもの。
読者層にとって、あまりピンと来ていなかったプログラマーという職業を浸透させることとなった。
当初は特集企画だったが短期連載へ変わったタイミングでショートプログラムの提供が消失し、連載は終わってしまった。
また、当時インタビュー形式の記事を載せている雑誌は少なく、生の現場の声が聞けるとして、人気が高かったのも印象的である。
「趣味」とは…人間が自由時間に好んで習慣的に繰り返し行う行為、事柄やその対象。道楽ないしホビー。
※ウィキペディア参考
これを見ると、エンジニアは趣味を仕事にしているといった感じですね。